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実店舗閉店への道2

あっという間に12月になってしまいました。物置になっていた部屋の片付けもようやくなんとかなりそうなところまできました。店の片付けも少しづつですが進んでいます。しかし古い手紙など、どうでもいいようなものほど捨てずにあるのは何故なのでしょう。身辺整理の良い機会にもなっています。

長年の確定申告書もでてきて、つい見入ってしまいました。昭和63年1月2日に開店して以前の店で丸20年、現在の店舗に移転して年末でちょうど7年になります。開店から5年間の売り上げはうなぎのぼりの上昇で、その後はネット販売や移転などいろいろとありましたが、下降は毎年変わらず見事にきれいな放物線になっています。

数年前に店を閉めた隣町のD書房がもう使わない梱包材などを持ってきてくれ、その時に置いていった名刺もでてきました。裏を見ると「アマゾンだ、ヤフーだと追い回され、我々は自由業だと言えるのでしょうか」と書いてありました。店で売れている頃は毎日通路を塞いでしまう大量の商品の整理に追われ、ネットに移行すればひたすら出品と梱包に追われてきましたが、それが仕事というものなのでしょう。今は少しだけ、夢だった店売りの「猫屋」を楽しんでいます。

今回、本やCDを勢いのあるといわれる店、専門店、老舗、大型チェーン店などに持ち込んで売る側に立ってみると、この業界の内情がよくわかったような気がします。巷間言われているのとまた違った景色がみえました。どの店にも一長一短あります。今ならご処分される方に、的確なアドバイスができると思います(苦笑)。

ネット販売や出張買取は継続しますが(一月は片付けのため休みます)、実店舗の営業は12月27日で終了します。19日の金曜日と最終日の27日土曜日は酒持込みOKにしたいと思います。ほろ酔いでゆっくり、やがて絶滅するかもしれない紙の書物や猫たち(置物ですが)と遊んでいってください。

駅の売店で手の届かないくらいの高さに積まれた新聞や山積みの雑誌が飛ぶように売れていたのも遠い昔になりました。駅の売店にまだ歩合制の委託の店舗があった頃、手伝っていたことがあります。次々と同時に何人ものお客が来るので、画像の早送りのように一瞬で釣り銭が渡せるようにしてあったものです。今では電車の中で活字を読む人の姿を見る事の方が珍しくなりました。

テレビをつければヒステリックな声が聞こえてきます。この国や世界のかたちは歪んでいくばかりのようにみえます。映画館のスクリーンに向かって「健さん!」「文太!」とかけ声がとんでいた日を思い出しながら昨日は少し飲みすぎて、今朝は布団の中に入ってきた猫とグダグダとする変わらない幸福を味わっていました。営業期間はあと少しになりましたが、よろしくお願いします。


時代おくれ
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by nakagami2007 | 2014-12-03 15:29
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